zemroika

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アニサ・サビリの文学サロン/ドゥシャンベ・マンハッタンクラブにて



ドゥシャンベで文学サロンに参加しました。

タジキスタン出身の若い女性詩人アニサ・サビリ(写真左)が旗手となり、詩の朗読をはじめ、ピアノやギターの生演奏に歌、ダンスも含む、イベントの冒頭に彼女が宣言した通り、「唯一の共通言語は芸術」の自由な会。


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会の進行はすべてロシア語ですが、一部タジク語、また古いペルシャ系の言葉で詩を読む発表者もいました。

ノーベル文学賞に二度ノミネートされたことがあるという発表者もいれば、ドゥシャンベのマヤコフスキー記念ドラマ劇場(そう、ここにはマヤコフスキーの名前がついた劇場があるのです)の若い俳優たちもいて、さらにはアニサが詩を教えているという9歳の女の子まで(!)詩を発表していました。

面白かったのが、会のラストにピアニストが即興でメドレーを演奏し、途中聞き覚えのあるメロディが聞こえてくると思ったら……

前回記事で紹介したまさにあの曲で、会場の全員がサビを口ずさんでいました。

巨大なソ連のこの小さな地方都市で、この人たちは同じ文化を共有して、苦楽をともにしてきたのだなあと、そのメロディが流れた数秒間に、身をもって感じてしまいました。

イベントの詳細や写真などはFacebookにもUPされています。


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  1. 2015/05/20(水) 02:43:27|
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ペテルブルクの芸術家たちと、ペトロパヴロフスクのナースチャ


今週末は月に一度のロシア語勉強会を行いました。今回のテーマは『芸術家たちのペテルブルク』!
時間の都合で前置きとゴーゴリについてしか話せませんでしたが、銀の時代の世紀末の雰囲気についてと、ビリービンの絵を紹介できなかったのは少し残念。

ロシアにも西側のヨーロッパにやや遅れて、19世紀末から20世紀初頭にかけ、いわゆる象徴派芸術に代表される、耽美!神秘!退廃!世紀末!な芸術潮流が存在しました。
装飾芸術や舞台芸術に融合する形で、ビリービンのような旧式の絵画の枠を外れた、デザイン性の強い画風の画家が登場しました。

というと小難しいですが、ようするにロシア版アルフォンス・ミュシャです。

ミュシャで見慣れた装飾画のスタイルで、ロシアの民話をモチーフにした絵を見るというのは何とも面白いもので、大分前にペテルブルクの映画館で見た、日本のアニメにものすごく影響を受けた、ものすごく質の悪いロシア製アニメ(ゾンビと化した主人公たちが悪の組織を相手取って戦う戦闘もの)の中で、クレムリンや赤の広場がアニメで描かれているのを見た時もそんな面白さを味わいました(このアニメのタイトルを覚えていないのが非常に悔やまれる)。

そうそう、先日書店でこんないい本も見つけました。カラーの図版が美しいし、日本語でビリービンの解説を詳しく読めるのは貴重だ。
ビリービンとロシア絵本の黄金時代


絵の話をしてそのものを載せないのは気が引けるけど、ネットから拝借してきたものを載せるのもまた気が引けるので、ポストカードと模写を。。。↓


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   ↓ 枠から描きます


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     ここまで描いた!
     


ポストカードというものの、ほんとの葉書ではなくて、裏には絵の場面の説明や台詞が書かれている。36枚綴りで、うるわしのワシリーサ、イワン・ツァレーヴィチと火の鳥、カエルの王女などの民話の紹介がされている。

これは一時期日本で親しんだロシア人の友人からもらったものだ。彼女はビルという名前の一回り年上のアメリカ人の彼氏と暮らしていて、このポストカードセットも、CNN?とか(これも覚えていないのが悔やまれる)、いかにもアメリカンなロゴや星マークがいっぱい描かれた袋に入れて渡されて、東京の片隅に暮らす、ロシア人とアメリカ人のカップルの日常の一端に触れるのは、何とも面白いものだなと思った。
忙しさに紛れてなかなか連絡が取れずにいて、久々にメールをしたら、生まれ故郷のカムチャツカで息子を産んだという返事が返ってきたけれど、思えばそれもほとんど一年前の話になる。元気だろうか。



  1. 2015/01/18(日) 21:42:05|
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一世紀より長い一日



あけましておめでとうございます。

И полусонным стрелкам лень
Bорочаться на циферблате,
И дольше века длится день
И не кончается объятье.








そして眠たげな時計の針たちは
文字盤を回るのさえもの憂く
一日は一世紀よりも長くつづき
抱擁は終わらない

(ボリス・パステルナーク「二度とない日々」)



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よい年だった2014年はパステルナークの詩の明るい自然と生命の光でよりいっそう照らされた気がします。上に載せた詩は、大晦日の夜に再読し終えた前木祥子先生の『人と思想 パステルナーク』(清水書院)の最終章より。大晦日から元日に味わうのにふさわしい詩のような気もする。


  1. 2015/01/01(木) 23:05:37|
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プーシキン/『エヴゲニー・オネーギン』あらすじ



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 叔父の遺産を継ぎペテルブルクの社交界で華やかな生活を送っていた青年オネーギンは、田舎の村で美しい姉妹と出会う。読書家で空想好きな姉のタチヤーナから愛の手紙を受け取るが、これを冷たく拒絶する。一方妹オリガにはオネーギンの友人でもあるレンスキーという婚約者がいたが、舞踏会でオネーギンが冗談半分にオリガを誘惑したことから決闘となり、オネーギンはレンスキーを射殺してしまう。
 姉妹の前から姿を消したオネーギンだったが、数年後再び社交界に戻った時に目にしたのは、見違えるほど美しくなり人の妻となったタチヤーナだった……。

*チャイコフスキーの同名のオペラがあり、今でもロシアの劇場で演じられる人気の演目です。
*YouTubeに1958年ソ連制作のオペラ映画が全編アップされています。
Евгений Онегин / опера

この作品は”роман в стихах”(直訳:詩の中の長編小説)という形式の作品で、さらに天才詩人プーシキンはこの作品のために「オネーギン詩連」という独特の韻文のスタイルを生み出し、全編にわたって綿密にその形式を貫いています。

……というようなことをこれからロシア語勉強会でお話しようと思います!



  1. 2014/12/20(土) 10:11:47|
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本と詩と週末


書店でお客様のロシア旅行記を発見。

『毛の力 ロシア・ファーロードをゆく』  山口ミルコ 著 

結局私が直接お手伝いできたわけではなく、まずはおすすめしたパッケージツアーを利用していただいたと記憶しているけれど、私のことを少しだけ書いてくださっていた。
「ミルコという名前は父がロシア語から付けた」と聞いて、お父様は学者か芸術家なのだろうか、とその時は思ったけれど、御著書によると総合商社でロシアと木材の取引をされていたのだそうだ。

「ミール」は宇宙ステーションの名前として日本人にも聞き覚えのある単語だと思う。意味は「平和」。と同時に、「世界(社会)」という意味もある。
トルストイの『戦争と平和』は、『戦争と社会』と訳すのが正しいのではないか、という人もいて、「社会」で訳した日本語訳も実際にある。本国ロシアの学校でも、社会と訳すのが相応しい、と教える先生もいるそうだ。

ただし結論として正しいのは「平和」。このことは下のような論理で説明できる。

・二つの単語は同音異義語だが、それぞれ別の言葉。形容詞にすると、「平和な」は「ミールヌィ」、「世界の/社会の」は「ミロヴォイ」。
・革命前のロシア語の「イ」の綴りには二通りあり、「平和」は"миръ"「世界/社会」は"мiръ"と綴った。
・出版当時の本の表紙には"Война и миръ"(=『戦争と平和』)と印刷されていた。

(女性の名前にするのであれば、「平和」でしょうね!)
(余談だけど、日本語を話すロシア女性と話していて、スヴェトラーナさんは日本語にすると明子さんですね、と言われて面食らったことがある。それじゃリュボーフィは愛子でヴェーラは信子か・・・となんとなく呆然とした)


人が旅する理由はさまざまで、(いえ、こう書いてしまえば当たり前のことなんですが、)それを再確認できたいい機会でした。


*****


ところでパステルナークの詩を読んでいます。長編小説『ドクトル・ジヴァゴ』の作者。
月に1回のロシア語勉強会で扱いたいと思っています。
ロシア語のアルファベットが読めて、単語をいくつか知っている、くらいであれば参加できるかと思います。初級の勉強会です。東京にお住まいで興味を持たれた方お気軽にご連絡くださいませ。

   
  わたしは庭のように詩をこしらえたい
  そのとき詩の中で
  菩提樹は葉脈までもふるわせ
  うなじを揃えて花咲くだろう

  (ボリス・パステルナーク「すべてにおいてわたしは至りつきたい」 工藤正広 訳)




(※↑なんか盛り上がっていた時に作った壁紙withパステルナーク。アイコンがもうものすごく見づらくなって使うのはやめた。)

  1. 2014/12/13(土) 22:54:43|
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