zemroika

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かれが好きだった三つのもの、晩祷の歌、古いアメリカの地図



ドゥシャンベは昨日33度まで気温が上がりました。と思うと今朝は珍しく雨が降り、現在の気温は13度。
日照に気温が大きく左右されます。


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先日植物園に行った時の写真。

こういう真新しい施設やショッピングセンターなどもイスラム建築風のデザインで造られていることが多いです。
一見西欧風の劇場や外資系ホテルなども、装飾や内部のデザインがモザイク風だったり、ソファのクッションがアトラス柄(中央アジアの伝統的な布地の模様)だったり。


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広大な敷地をひたすら歩いていると、人だかりが……。


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!孔雀!


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孔雀!

孔雀はロシア語でpavlinといいますが、この単語をはじめて覚えたのは、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の「孔雀時計」の話を聞いていた時でした。からくり仕掛けで動き出す金色の孔雀の彫刻で、エルミタージュの財宝であり、18世紀にエカテリーナ二世に贈られたプレゼントでもあります。


孔雀という言葉をその次に聞いたのはアフマートワの詩を読んでいた時でした。


 かれはこの世で三つのものを好きだった
 晩祷の歌、白い孔雀
 そして使い古されたアメリカの地図

 嫌ったのは、子供たちの泣くとき
 嫌ったのは、ラズベリーティー
 そして女のひとのヒステリー
 ……そして私はかれの妻だった。

 ――アンナ・アフマートワ『夕べ』より


アフマートワの夫は同じく詩人のニコライ・グミリョフですが、少年時代からアフマートワを恋い慕う一方で、異国への冒険の夢を捨てられず、結婚直後に妻をペテルブルクに一人残しアフリカへと旅立ちます。
(ザンジバルを舞台に描いた彼の短編を訳したことがあります→"Принцесса Зара" ザーラ姫


孔雀がこれだけ大量に飼われているところに来ると、さすがにエキゾチックというか、日本からもロシアからも遠いところにいるなあという気になります。こちらでは孔雀を家庭のペットとして飼うこともあるそう。
とはいえ珍しいことは珍しいみたいで、上の写真の通り、女性たちがこぞって携帯で写真を撮っておりましたが。

(ところでこの植物園は草花を見るというより、散歩に来ている女性たちの民族衣装を見るために来てもいいかもしれません。天気の悪い日曜日なんかは本当に町中に人気がなく、一体市民はどこにいるのかと思っていたら、こういうところで散歩をしている人が多いようです)



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  1. 2015/04/26(日) 14:47:10|
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中央アジアのごちそうたち、西暦2015年のソヴィエト連邦


今晩はYoutubeが見られる夜で幸福です(なぜだかアクセスが制限される日が続いておりました)。アパートのケーブルテレビはロシアの番組を2時間の時差で受信していて、音楽番組も見たりするのですが、オクジャワ(※)の歌が聴けないと禁断症状が。。。

(※クラシックになりつつあるソ連の詩人で音楽家。以前の記事でも紹介しています。)

オクジャワの東京でのコンサートの映像を見つけて面白かったのでここに置いておきます。オクジャワの歌やコメントが日本語訳付きで聞けるのが新鮮。この中であれば、28:12 「あるときチェーホフは」とか、30:42 「感嘆し合おう」とか、好きですねえ。
Bulat Okudzhava Concert In Tokyo

あとは、この曲がたまらなく好き。訳をつくりたいけど、この詩のいい翻訳を作るのは難しいだろうな。
Заезжий музыкант(「よそ者の音楽家」)


*************


「ここにいると食べ物のことばっか考えちゃって」と職場の先輩が呟いていたけど、たしかに自分も食べ物のことばかり考えている。よく言えば平和なんです。タジキスタンで食べられるおいしいローカルフードを探す日々。


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プロフとか(巨大な鉄鍋で作る油たっぷりの炊き込みご飯。タジキスタンではプロフのことをオシュと呼ぶ)、


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ラグマンとか(肉と野菜の具沢山の皿うどん)。


ただ、どれもはじめて食べる味ではなくて、ロシアに住んでいた時もその辺の食堂で、特にプロフなんかはよく食べていた。ひとつひとつ、ロシアで食べたのと比べて、ああやっぱりこちらで食べる方がおいしい、と確認作業をしていく日々。逆にこちらの食堂に入ると、必ずボルシチやオリヴィエサラダ、ビーツのサラダなど、ロシアでおなじみのメニューに遭遇します。

こちらに来てすぐに生活になじめた一番の理由は、スーパーマーケットで売られている製品がほとんどロシアと同じだったからだと思う。ロシアに住んでいた時によく食べたクッキーとか、クロワッサン型の菓子パンとか。パッケージを裏返すと、大抵そこにはロシア語の次にカザフスタン語で細かく原材料なんかが書かれていて、ふーん、これをカザフスタン人も食べているのかなんて思っていたけど、今度は中央アジアの側からその同じパッケージを眺めている。

輸入品がこれだけ多いというのは、それだけ自国での生産力がないということでもあって、ロシアからの長旅で粉々になった菓子類とか、溶けてしまったチーズとかが、製造日から随分長い時間が経ってスーパーに並んでいるのを見るのは、やや物悲しくて複雑な気分でもあるけれど……。


*************


東京でのコンサートで、オクジャワはこう自己紹介をしている。
「私の父はグルジア人、母はアルメニア人ですが、私はモスクワで生まれロシア文化の中で育ち、母語はロシア語です。いまの私はロシアの文学者です」

ロシアのソチに滞在した時、アルメニア系のドライバーたちと一緒に仕事をしたけれど、ロシア国籍を持っている彼らはやや訛ったロシア語を話して、お互いの間ではアルメニア語で話していた。
サハリンで仕事をしてもらったドライバーはアンドレイという名前の韓国系の青年で、おいしい韓国料理の店に詳しく、奥さんも韓国系だったけれど、韓国語は全く話せないらしかった。

タジキスタンで仕事をしていると、ロシア語がすごくうまい人とも会うけれども、通勤途中の埃っぽい路地でなわとびをして遊ぶ長い髪の民族衣装の女の子たちを見て、喉の摩擦音の目立つタジク語ではしゃぎ合ったり喧嘩しあったりしているのを見て、この子たちはきっとロシア語を話さないんだろうなあと思った。



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  1. 2015/04/11(土) 03:05:25|
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ドゥシャンベ散歩② 中央アジア一大きい図書館探訪


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ドゥシャンベ市内中心にある国立図書館を訪れました。

「中央アジア一大きい」という話はかねがね聞いていたものの、週末に図書館に行くつもりだと職場の現地職員に言うと、「ああ、世界一大きいあの図書館ですね(!)。こちらの学生は学校のプログラムで必ず見学に行くんですよ」とさらりと言われたので、はじめの一言はさらりと聞き流した。
ものごとを大きく大きく言う傾向は大陸ならでは…と思いつつ、念のため後でちょっと調べた。手元にある英語のガイドブックでは、タジキスタン国立図書館の蔵書数は約600万。日本の国会図書館の蔵書数24,988,176点(Wikipedia調べ)。とりあえず勝ってる。

でももしかして世界一大きいというのは「建物が」という意味だったんだろうか?実際9階建ての図書館は非常に巨大で、吹き抜けになった内部は円柱で支えられて宮殿のよう。


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案内板を見ると、おお、9階までびっしりといろいろな施設が入って、非常に充実した図書館だ!


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……と思ってよくよく見ると、


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お、同じアイコン繰り返し使ってる!!
6階以降махзан(※書庫)多すぎー!!


ちなみにこの案内板はすべてタジク語です。館内表示はタジク語+英語で、数年前であれば英語のかわりに、それどころかタジク語のかわりにロシア語で表示されていたかもしれないと思うと、避け得ない時代の移り変わりを感じます。



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それにしても、「タジキスタンに行けばロシア文学の古典であれば本屋ないし図書館でいくらでも読めるだろう」と思っていたものの、かなり難航しています。実際図書館にはいくらでもあるのですが、↑ロシアの図書館と同じく完全なる閉架式……。なかなか近代的で明るい図書室の、この引き出し一つ一つに、がたがたしたロシア語の活字でタイプされた、前世紀からの色褪せて古ぼけた図書カードがぎっしりと分類されてしまわれているので、そこから必要な本の番号などを書き写して司書の人に取って来てもらうシステム。

4階まで上がれば開架式の図書室もありますが、そこは外国語の本のみ。結構な数の日本語の本があったので、どうしたのか聞いたら、世界中の図書館と定期的に蔵書のリストを送りあい、希望の本を交換するシステムがあるそうで、日本の国会図書館とも契約があるのだそう。


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いまのところ手に入った本はパステルナークの『ドクトル・ジヴァゴ』のみ。

こちらに来る直前まで日本語で読んでいた本で、原語で読むには難しすぎるとわかっていたものの、好きな作品だし、なかなかキュートな装丁だし、なにより、本屋中を探し回って買ってもいいかと思える本がこれしかなかった……。ロシア文学の新品の本はまずもって置いていなくて、新品と古本とタジク語とロシア語が入り混じったほとんど真っ暗な本屋の書棚のあいだで、とんだ発掘作業だなあと思いながらこれを見つけた。

1989年のモスクワ発行の本で、価格は6ルーブルと印刷されているところ、30ソモニ(約600円)で購入。

   "Я весь мир заставил плакать
   Над красой земли моей."

   僕は全世界に強いた
   僕の大地の美しさに泣くことを
       (ボリス・パステルナーク)



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  1. 2015/04/06(月) 03:18:42|
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ドゥシャンベ散歩



おはようございます。タジキスタンの首都ドゥシャンベに来ています。





7階のホテルの部屋から見る風景。
「ブホロ」通りという名前の道に面しているけれど、ウズベキスタンの町「ブハラ」と同じ言葉なんじゃないかと思う。
土曜の朝は軽く渋滞ができています。
盆地のドゥシャンベでは街のあちこちで山肌を見ることができる。街の尽きるあたりは丘になって、晴れた日によく目を凝らしてみると、春の緑の草の上に民家がまばらに建っているのが見える。


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ホテルを出て目抜き通りの「ルダキ大通り」交差点へ。
ドゥシャンベで一番高い高層ビル「ドゥシャンベ・プラザ」(ビジネスセンター)。


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ルダキ大通りを北上、イスマイル・ソモニ像。
左に建つのが図書館のはず。中央アジアいち大きい図書館(建物が)。(蔵書数は、あんまり……らしい。今度実地で捜査してきます)


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このあたりは綺麗に整備された公園が続いている。
向こうに見える白と金の建物が大統領宮殿。


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視線の方向を変えると、雪を頂く大山脈。
山の国に来たなあという感じがします。


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さらにどんどん歩いていくと、横道にブルーの丸屋根が。


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ドゥシャンベにもペルシャ文字とモザイクのモスクを見つけました。
モスクの側にはイスラム系の宗教学校があったり、茶店で休む人たちの姿があったり。


今週は中央アジアの新年のお祭りナウルーズにあたり、これから4連休ですが、金や緑や黄色やピンクの華やかな民族衣装を着た女の人の姿が増え、麦の青い若葉で作ったナウルーズ用の飾りもよく見かけます。

朝夕は上着がほしいところですが、日によっては日射しが驚くほど暑い。そう思うと突然の雷と大雨。今年は春の訪れが早いようです。桜に似た杏の花が満開になり、早くも散り始め、さくらんぼの木なんじゃないかと思いますが、白い花をつけた街路樹に蜂が寄っている。桑の木も街中で毎年たくさん実をつけるそう。


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  1. 2015/03/21(土) 15:00:15|
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中央アジア、とは② ~遙かシルクロード、世界で二番目に寒い首都~




「私はタシケントではじめて、灼けつくような暑さ、木の陰、そして水の音、それから人間の優しさというものが、いったい何であるのかを知った」
――アンナ・アフマートワ



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アフマートワは20世紀前半のロシアを代表する女性詩人の一人で、長くレニングラード(現サンクトペテルブルク)に生き、詩作をしましたが、ドイツ軍によるレニングラード包囲の際、遙か東国の――とはいえ当時すでにソヴィエト連邦として一つの国家となっていた――ウズベキスタンのタシケントに疎開し、病を得て入院生活をする傍ら、いくつかその土地をモチーフに作品を書きました。

つめたい花崗岩と大理石の、白夜の極北の街・サンクトペテルブルクと、乾いた砂漠地帯とオアシスの街・タシケントのコントラストはそれだけで詩的で、アフマートワがタシケントについて書き残した一文からは強い印象を受けた。


*****


ロシアから見ても、砂漠やオアシスというのはエキゾチックそのものだろうけれども、日本から見ても、NHKのシルクロード特集があれだけ視聴者のロマンと旅情をかき立てたあたり、かの地はどこか我が同胞の感性を刺激するエキゾチックさを持っているのだと思う。
私はこのNHK特集の副題がたいへん好きで、前々からどこかに列挙したいと思っていた。中央アジアが主なロケ地であろう回の副題を並べてみよう。

・天馬のふるさと ~天山北路~
・民族の十字路 ~カシュガルからパミールへ~
・パミールを越えて
・覇王の道
・湖底に消えた道 ~幻のイシククル湖に潜る~
・大草原をゆく
・はるかなる大宛 ~天馬を求めて~
・消えた隊商の民 ~ソグド商人を探す~
・草原の王都 ~サマルカンド・ブハラ~

調べたらロケ地は中央アジアでなくシリアだったけど
・灼熱 黒砂漠 ~さいはての仏を求めて~
も素晴らしくいい。。。

日本人のイメージするシルクロードというのは主に中国西部と中央アジアの砂漠地帯だろうと思う。熱暑の砂漠が果てもなく続いていて、平山郁夫的なラクダの隊商と白っぽいターバンを巻いた浅黒い肌の人々に、背景は乾燥地帯の雲ひとつない夕焼け空か星月夜かという感じ。

中央アジアという地域で考えると、たしかに砂漠地帯は多いけれども、広大なステップ地帯、巨大な岩塊のようなパミール高原の山岳地帯、青く澄んだイシククル湖と雪を頂く天山山脈……と、地形は変化に富んでいる。

そして寒い。世界で最も寒い首都(ということはモスクワよりもオスロよりもレイキャヴィクよりも寒いということ)はモンゴルのウランバートルらしいのですが(!)、二番目に寒い首都はカザフスタンのアスタナだそうです。カザフスタンには野外のスケートリンク場もあるし、お隣キルギスにはスキーリゾートもあるらしい。夏はもちろん暑いけれども、寒暖の差が激しく、10月あたりから情け容赦のない底冷えがやって来る。



↓世界で二番目に寒い首都・アスタナのバイテレクタワーからの眺め。
 ソヴィエト的なものと近未来的なものが混じった計画都市を少し越えると、あとはもうただひたすら大草原が広がっているのがわかる。


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